山口県の周防大島は、瀬戸内海に浮かぶ金魚形をした島で、本州とは大島大橋でつながっています。

島の中央部南側にあたる安下庄でつくったレモンです。

魚や揚げ物に絞って使ったり、塩レモンやレモン酢に加工したり様々な使い方があります。

《畑について》

水田転換園からなる石垣の段々畑が多く残る安下庄で山の斜面を利用した園地でレモンを栽培しています。山の斜面からなる畑は、作業性に劣る反面、段々畑以上に水はけがよく、日当たりも確保しやすいです。昔はここでみかんをつくっており、糖度、酸度ともに高く、色づきの遅い園地といった印象で、レモンの味にはもってこいの環境だと思っています。

《栽培について》

レモンには、黒点病やかいよう病などの果皮を汚す病気がつきます。綿のようなカイガラムシという害虫も見かけます。カイガラムシは幹や葉が込み入ったところに出やすいようです。放置すると木を枯らすほど広がります。剪定で枝葉を減らすことで予防し、カイガラムシが出てしまった枝は切り落としています。病気も害虫も農薬で予防することもできますが、環境を整えることで予防に努めています。農薬や液肥などをレモンの葉や実に直接かけるようなことはしていません。ワックスなどを収穫後に使用することもしません。栽培期間中からお届けまで、レモンは自然のままの状態です。除草剤は使わずに草は刈ることで土に還します。有機100％肥料を少しだけ与えています。

《果実のこと》

レモンは余力があると年中花をつけます。花弁を落としたら小さな果実が顔を出し、その果実が少しずつ大きくなります。みかんと同様にレモンもある程度大きくなってから果汁を蓄えだします。果汁が増えだすと同時に皮も薄くなっていきます。生育期間が短いレモンの果実は果汁も少ないように感じます。果皮が滑らかになることが果汁が増えたサインだと考えています。収穫可能なサイズで果皮の滑らかなものを畑にて選別して収穫・出荷します。ひとつひとつのレモンを丁寧に収穫して、置くようにして箱詰めします。レモンは一度凍ってしまうと果汁が抜けて柔らかくなってしまい、日持ちしなくなるためため寒波前にはすべて収穫します。それまでは基本的に注文を受けてから収穫します。収穫からお届けまで最短1日のフレッシュなレモンをお届けします。